東京旅行の人気スポット・ピューロランド
サンリオ社による都市型テークパーク「サンリオピューロランド」は、開園当初こそ好調だったものの一時期かなり人気が低迷していました。しかし近年、経営努力・海外ミュージシャンの影響・中華圏からの観光客増加等で年間入場者数が右肩上がりです。さらにターゲットを広げた事で国内でも東京旅行の際に訪れたい場所として脚光を浴びていますが、このテーマパークはどんなところでどうアクセスしたら良いのでしょうか?
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東京の人気スポットであるピューロランドの位置・概要
ピューロランド(サンリオピューロランド)は、ハローキティなどでおなじみである株式会社サンリオ系列のテーマパークです。運営しているのはサンリオ本社ではなく、このテーマパークの運営のために立ち上げられた株式会社サンリオエンターテイメントという子会社になります。
場所としては、東京都多摩市の南西部に位置しており、すべてのエリアが屋内にあるためディズニーランドに行く場合と違って天気を気にする必要がありません。歴史としては1990年12月に開園し、印象的なTVCMの効果で一気に有名になったものの、バブル崩壊の影響の中で1990年代に一時期かなり低迷していた時期がありました。
閉園が噂された時期もありましたが、様々な経営努力が実を結んで見事に危機を乗り越え、今では東京を代表する観光・行楽スポットの一つにまで成長しています。なお、そんなに面積が大きいわけではない事もあり、年間入場者数に関しては毎年1000万人を超える人達がやってくるTDR・USJと大きな差があります。
しかし、TOP2(TDR・USJ)の2017年度の入場者数が前年比と比べてほぼ横ばいの中、ピューロランドの年間入場者数は前年比14%と2桁の伸びを記録しました。
なかなか大手テーマパークが入場者数を伸ばせずに苦しんでいる中、絶好調のピューロランドは大きな注目を集めています。
人気が復活した理由とは?
低迷していたピューロランドの人気復活にはいくつかの理由があります。まずはなんといっても経営陣の努力で、博物館のように一度訪れたら終わりではなく、一度来たら何度でも来たくなるような園作りが成功しました。そしてアヴリル・ラヴィーンだけでなく、ケイティ・ペリーやレディ・ガガ等がハローキティ好きである事を公言し、大人の入場客が増えだします。
ハローキティは中華圏でも絶大な人気を誇る中、2010年代に入ると、中華圏からの観光客(主に団体)が一気に増えました。さらに、家族連れだけでなく大人が友達と一緒に来たり、カップルで来ても楽しめる園作りをしていった結果、年間入場者数は開園初年度の数に近づいています。
その他、サンリオ社が近年、ハローキティに続く人気キャラクターを次々に生み出している事も、人気復活の大きな要因の一つです。
ピューロランドへの電車でのアクセス
サンリオピューロランドは、電車の駅からとても近い事が立地的な特徴です。まず調布市から相模原市までを結ぶ京王相模原線の京王多摩センター駅、川崎市から多摩市までを結ぶ小田急多摩線の小田急多摩センター駅の両駅から約500mです。
そして、この2駅の東側に位置する東大和市から立川を経由して多摩市まで続く多摩モノレールの多摩センター駅からでも約600mくらいの距離となっています。主要駅からの所要時間に関しては、まず京王相模原線で言うと京王線の橋本(駅)行き電車に乗れば、7駅・30分です。
続いて、小田急多摩線に関しても新宿駅から直通の電車が存在しますが、40分近くかかるため新宿から向かう場合は京王線を利用したほうが早く着きます。東京都西部最大のターミナル駅・立川駅周辺に住んでいる場合は、立川駅北口の立川北駅から25分・南口の立川南駅から23分です。
神奈川から向かう場合は、相模原市内のターミナル駅・橋本駅より京王相模原線の準特急に乗れば、わずか2駅・7分で到着します。新幹線の停車駅である東京駅から新宿駅までは、中央線中央特快に乗車すると15分です。
つまり、全国各地から東京駅まで新幹線でやってきた場合、最短50分ほどで多摩センター駅(京王多摩センター駅)まで到着します。
11月から1月初めは駅南口のイルミネーションも楽しめる
多摩センター駅の南口から多摩中央公園にかけて続くパルテノン大通りでは、クリスマスの時期に地元団体によるイルミネーションイベントが開催されています。回を重ねるごとに規模は大きくなり認知度も増して、今では東京を代表するイルミネーションの一つにまで成長しており、口コミでさらに人気上昇中です。
開催期間は11月中旬から1月はじめまでと長く、毎日16時半から点灯しています。そのため、ピューロランドが17時に閉演となる曜日でも、12月なら17時でも外は暗いため、ゲートを出て駅に戻るまでの間に幻想的な景色を楽しめます。
また、ピューロランドは土曜日等に20時まで営業していますが、22時過ぎまでライトが灯っているため20時にゲートから出てもイルミネーションを楽しめます。
そのため、11月から年末年始の間にピューロランドに行く場合は、是非、日没時間まで滞在してみてください。
ハローキティにまつわるものから動物関連まで、子供が喜ぶイルミネーションが数多く用意されており、お子さん達に喜んでもらえる事間違いなしです。
車でもアクセスしやすい
ピューロランドは、電車やバスでしか来ることができないようなテーマパークではありません。郊外ではなく都市空間の中にあるテーマパークですが、まず地下に80台収容の駐車場があります。さらに多摩センター駅の南口には誰でも車を停められる共同駐車場が3か所あり、合計収容台数は2000台以上になりますので気軽に自家用車で来場する事が可能です。
遠方から来る場合の最寄りICは約8km北に位置する中央自動車道の国立府中ICで、渋滞に巻き込まれなければ約20分で到着します。
その他、西日本地域から車で来場する際の最寄りICは横浜町田インターで、こちらからの距離は20km弱です。
多摩センター駅付近にあるピューロランド以外の名所
東京に観光に来て、ピューロランドを出てから多摩センター駅周辺の名所に行ってみたい場合のおすすめスポットをご紹介します。まず、帰りも多摩センター駅から帰るので駅から離れたくない場合は、パルテノン大通りを南下した先にある多摩中央公園に行ってみるのが良いでしょう。
園内には明治天皇が休憩所として利用としていた旧富澤家住宅という古民家が現存しており、風情ある佇まいの和風建築物を間近で見る事が可能です。その他、この駅の周辺にはスタジオジブリ作品に関するスポットが幾つかある事でも知られます。
まず、多摩センター駅周辺は多摩ニュータウンの一角を占めており、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する神社のモデルとなった「龍生寺阿弥陀堂」が有名です。「耳をすませば」という作品が大好きな場合、帰りは多摩センターではなく、この映画の舞台になっている京王線・聖蹟桜ヶ丘駅から帰路につくのもよいでしょう。
多摩センター駅から聖蹟桜ヶ丘駅にかけてのエリアを歩くと、映画に登場する風景そのままの場所を色々とみて廻る事ができます。